「京っ、負けんなや!」
……はい?
「兄ちゃんがカッコよくても、綾は大丈夫だけん!」
「綾が兄ちゃん好きでも、頑張れよ!!」
いやいや……意味わからんけん……。
ポカンとしてる俺に意味不明な言葉を残して、陸たちは帰っていった。
「何しに来たんかや……」
不思議に思いながらもリビングに入ると、鼻をすする音がした。
「!? 律兄、何したかや!!」
「イッテ! 俺限定!?」
律兄の頭を叩くと、綾は違うと首を振った。
え、違うのかや……。
律兄の隣に座っていた綾が、俯むいて涙を流していたから……てっきり……。



