「……梅、付けんの?」
俺は冷えたささかまを箸で突っついて、横にあるすり潰された梅をじっと見つめた。
「大根おろしも合うけん。俺3つ目」
隣でまだささかまを食べている律兄を、俺は驚きの表情で見た。
3個目!? ……ま……いーや…。
「いただきまーす」
俺は結局、梅を付けて食べることに。
……ウマ……あ……。
「綾、夜来るっふぇ」
ささかまを口に入れたまま母さんに喋ったら律兄みたいになり、律兄は馬鹿にしちょるんか、フッと鼻で笑った。
「食べたら片付けんさいね」
母さんも笑いながら言う。
……何かや?
そんなにおかしかったのかと思っていると、背を向けてるドアの奥、廊下から声が聞こえ、親父がリビングに降りてきた。
「それは早く食べたいけん」
? 親父は何独りごと言っちょーか……。



