「ちなみに愛奈ちゃんはどの野菜もだめ?にんじんは?」 「嫌いです」 「ピーマン」 「嫌いです」 「たまねぎ」 「嫌いです」 「きのこは?」 「あ、食べられます!」 「かぼちゃとか」 「かぼちゃは甘いから好き!」 なるほど…。 私は愛奈ちゃんにも祐一くんと同じようにこう言った。 「明日の放課後、またこの家庭科室に来てくれるかな?それまでになんとかするから」 愛奈ちゃんは「ありがとうございますっ!」と元気よく出て行った。