「ここの住人のことは誰も信じるな。たとえモモだとしても、心を許してはいけない」 「……」 「あいつらは敵と思ったほうがいい。味方はおれだけだ。いいな?ベンタ」 うなずこうとして、首が動かなかった。 ポピィの寂しそうな声が頭から離れてくれなくて……。 わたしはまだ少しだけ、あの時間の真意を割り切れないでいる。 「まったく……今度はポピィに組み敷かれて、なにされてたんだよ、ばか」 探るように手をにぎられる。 すべての指を絡めると、手の甲にくちびるを押し当てられた。