閉じられる扉を見つめながら、落ちてきた静寂に自分の呼吸の音を聞く。
「……ベンタ」
成生くんは銃を放り投げ、すぐにわたしのそばへきた。
「すぐに駆けつけられなくてごめん。パーティーやらなんやらに連行されてなかなか抜けられなかった」
ベッドに膝を沈めたあと、わたしのことをふわりと抱きしめ、すぐにはなす。
その瞳は苦しげに揺れていた。
「事情を聞く前に、まずは手当だな……。ダリのやつはあてにならないし、モモにでも包帯と痛み止めをもらえるか頼んでくる」
すぐにでも駆け出しそうな成生くんの袖をつかんだ。
わたしはみずからスカートをめくり、膝を指さす。
撃たれたはずの傷から溢れていた血はすっかり止まり、じわじわと修復が進んでいた。
成生くんは目を見開き、そして、渋い色を浮かべる。
「修復してるから……平気だっていうのか?」
コクコクと、うなずく。
「なにが平気だよ。おまえが痛みを味わったことには変わりない。傷が治るならなにをしてもいいのか?おまえの尊厳はどこにあるんだよ」
ベッドに腰かけ、うなだれる成生くん。
わたしの傷を横目で一瞥すると、舌打ちをした。



