『ニンゲン様とは加減が違うんだよ。俺らの世界じゃこれくらいフツーのじゃれあいだって』
悪びれもせず笑うポピィ。
おい!
いやいやいや、どこがちょっとなわけ?
舌掴むのも、撃つのも、キスも、ぜんぶぜんぶおふざけとか信じられないし!
乙女のくちびるを簡単に奪っちゃってさ!
ムカつく背中を睨んでいると、視界の端で成生くんが動きを見せた。
銃口を軽く持ち上げたとおもえば
──ダンッ
ポピィの膝を撃ち抜いた。
おどろきで心臓が飛び跳ねる。
『!……てめ……っ』
よろけたポピィが壁に手をつく。
真っ赤な衣装を着ているけど、撃たれた片膝の部分にはまあるく濃いシミが広がっていって、床に血溜まりを作った。
「これくらいフツーのじゃれあい、だったよな?」
──ダンッ、ダンッ
たて続けに2発、ポピィの片膝を撃つ成生くん。
「ならこれも、おまえにとってはなにも問題ないはずだ」
それは私がポピィに撃たれた右膝とまったく同じ位置。
執拗な攻撃は見ていられなかった。
計3発も食らったポピィは、さすがに息を荒くして膝を押さえている。



