‪‬♡NAH LAND♡



沈黙がただよう。


このままではいけない。


ポピィの胸をトントンと叩くけど、わたしを包む腕の力はいっこうに弱まることはなくて。



「ベンタ、必要以上にその道化師に触れないで。手が滑っておまえのことまで殺しそうになる」



成生くんから放たれた言葉に衝撃を受けた。


カチャリとした硬質な音は、引鉄に指をかけた合図であり、場合によってはわたしのことも標的の内だと知らせている証拠。


どうしよう…成生くんがおかしい。こわいよ。


指先から震えがこみあげてくる。


そのとき、ポピィの腕が外された。


わたしの顔を見ることもなく、赤い道化師は軽い動作でベッドからおりていく。



『んな怖い顔すんなよ。ちょっといじめてただけだろ〜?』



降参とでもいうふうに両手を挙げながら笑うポピィ。


その横顔は、わたしの知っている意地の悪い彼そのもので、さっきまでの不安定で繊細な様子は見る影もない。



「ちょっと?それにしてはずいぶんひどい有り様だな?」



成生くんの目線が忌々しそうにわたしの足に注がれた。


真っ赤なシーツ、毛布、撃たれた傷、止まらない血。


すべてを映すその瞳が重く揺れる。