溺愛癖のあるストーカーはその分まっ直ぐみたいです。



「なら,後ろを付いて回らないで,横を歩いてくれない?」



ほら立ってと促すと,浬は大人しく私の横に並んだ。

ほんと,なすがままって感じだな。



「ね?」



散らばった文房具達をぎゅっと抱き締めて,浬を見上げる。

そうすると,浬は無言で私を見下ろしていた。



「……もう。なんか恥ずかしいでしょ。じゃあ私,もう行くからね。手伝ってくれてありがとう」



数秒ただ意味もなく合い続けた視線が恥ずかしくて,逃げるように去る。

着いてきてたのが知らない人じゃなくて浬で,よかったと私は息をはいた。