「やー……昴先輩とご飯食べようと思って来たんだけどさーあれ見てさーはははー」
壊れてきたあたしを不気味に見つつ、隼人はあたしが言った“あれ”見つけた様子。
「あームカついてたわけか。まぁ、ムカつくわな」
「ムカつくなんかより、悲しくて死にそうなんですけど……チャーハンをね、あーんってしてたわけよ……あーんて……あはは、あはは」
「コエーなお前! とりあえず邪魔だから座れ! ほらっ」
隼人は入口付近で立ち止まっていたあたしの背中を押して、空いていた席に促しながら奈々に向き合う。
「……この前は、ごめん」
素直に謝った隼人に、奈々は少し面食らったような表情を浮かべたけれど、すぐに笑みをこぼした。
「いえ。透が、痛いことしてごめんなさい」
隼人は微笑んで、ぼんやりしていたあたしの頭を小突く。
「何食うんだよ。買ってきてやっから」
「……チャーハン」
「はいはい。昴と同じやつな」
そう言って、隼人は食券売り場に向かった。奈々はあたしの隣に座ると、隼人の方を見ながら口を開く。
「透、あの人と友達になったの?」
「ん? あー……大聖のバスケに混ざりに行ったら隼人もいて、和解?っていうか、仲良くなった。話したら結構いい奴で……」
奈々の質問に答えつつも、あたしの目は昴先輩の席。



