「おい大丈夫かよ!」
「何すんだお前っ!」
下から思っいっきり金髪男の股間を蹴っただけじゃん。
「いっ……たそー……!」
「今のはアカンやろ透……」
キョウ先輩と翔太先輩まで身を縮めているけど、それどころじゃない。
「お前どこ蹴ってんだよ!」
「まじで有り得ねぇ!」
喚く残り2人のイケメン集団を睨む。
「黙らないと蹴りますよ」
うっ…と2人は青ざめて、あたしは床にしゃがみこんだままの金髪男を見下ろす。
「ってぇ──な、おい! 何すんだよチビ!」
金髪男が顔を上げて怒鳴っても、怒りしか湧きあがらなかった。
「何? 何か用? ないよね? 今すぐ失せろ」
「おい外人! テメーのっ……」
――ダンッ!と勢い良く金髪男の両脚の間を右足で踏みつける。
「やっぱ謝れ」
「なっんだよ……」
「昴先輩に謝れって言ってんの」
「はぁ!? 何で俺が――…ッイッテェな!」
金髪男の内ももを蹴ったあたしの頭には、昴先輩の悲しい顔ばかり浮かんでいた。



