プラチナ王子



「はぁ……」


隣を歩く奈々は身長が160センチくらい。今はヒール履いてるから、170近くあるかな?


ドレスに入ってるスレッドから、細くて白い足が歩くたびに見え隠れする。


それに比べてあたしは!


全身にゆとりのある白黒パンダの着ぐるみパジャマ。見えてる肌は顔だけ……。



「そんなに落ち込まないでよ」

「奈々……」

「それ推薦したの私なんだから」

「奈々ぁぁぁあ!?」


お前の仕業かぁぁぁああ!


「いいじゃない。明日はドレス着れるんだから」

「昴にこんな姿見せられない!」

「やだ、楽しみだわ」


クスクス笑う奈々は、中国マフィアにしか見えない。しかもボスね、ボス。


「お黙り透」

「何も言ってないのに!」

「ほら、呼び込みしなきゃダメでしょう。マスコットなんだから」

「………」


首にかけられた看板が、気分をより一層へこませますよね……。