そっぽを向くも、「絵に描いたようなツンデレさんだ」と、私のほっぺたをツンツン。
もうっ、また調子に乗りやがって。
私はねぇ、初対面の人に趣味嗜好を惜しげもなくさらけ出せる馬鹿正直で押しが強いあんたとは違うのよっ。
口をへの字にして睨みつけていると、チャイムが鳴り響いた。
スマホの時計は、ピッタリ正午。学校が終わって既に1時間近くが経過していた。
「そろそろ帰ろっか」
「そうね。雨も弱くなってきたし」
荷物をまとめて立ち上がり、階段を下りる。
お互い徒歩圏内に住んでるし、引っ越しまでまだ日付はある。会おうと思えば会える距離。
だけど……。
「ねぇ、せっかくだし、相合傘で帰る?」
「は? なんで」
「今月から遠距離になるじゃん。カップルっぽいことしようよ」
「カッ……⁉ いつ付き合うって言ったのよ!」
「ありゃ、俺の思い込みだったか」
「そうよ。頭の中お花畑が広がってて妖精と天使が飛び交ってるあなたの思い込み。でも……勘違い、じゃあ、ない」
途切れ途切れに呟いた私の声に、七瀬くんの足がピタリと止まる。
「それ……両想いってことでいいの?」
「っ、いいからっ。早く帰るよっ」
階段を駆け下りる。
そうだよ。悔しいけど、君の言う通りだよ。
でも、まだ素直になれないから、代わりにこの言葉を贈るね。
君の人生にたくさんの幸せが訪れますように。
END
もうっ、また調子に乗りやがって。
私はねぇ、初対面の人に趣味嗜好を惜しげもなくさらけ出せる馬鹿正直で押しが強いあんたとは違うのよっ。
口をへの字にして睨みつけていると、チャイムが鳴り響いた。
スマホの時計は、ピッタリ正午。学校が終わって既に1時間近くが経過していた。
「そろそろ帰ろっか」
「そうね。雨も弱くなってきたし」
荷物をまとめて立ち上がり、階段を下りる。
お互い徒歩圏内に住んでるし、引っ越しまでまだ日付はある。会おうと思えば会える距離。
だけど……。
「ねぇ、せっかくだし、相合傘で帰る?」
「は? なんで」
「今月から遠距離になるじゃん。カップルっぽいことしようよ」
「カッ……⁉ いつ付き合うって言ったのよ!」
「ありゃ、俺の思い込みだったか」
「そうよ。頭の中お花畑が広がってて妖精と天使が飛び交ってるあなたの思い込み。でも……勘違い、じゃあ、ない」
途切れ途切れに呟いた私の声に、七瀬くんの足がピタリと止まる。
「それ……両想いってことでいいの?」
「っ、いいからっ。早く帰るよっ」
階段を駆け下りる。
そうだよ。悔しいけど、君の言う通りだよ。
でも、まだ素直になれないから、代わりにこの言葉を贈るね。
君の人生にたくさんの幸せが訪れますように。
END



