【短編】虹色に願う放課後

恋愛(ピュア)

【短編】虹色に願う放課後
作品番号
1723696
最終更新
2024/05/31
総文字数
20,611
ページ数
43ページ
ステータス
完結
PV数
606
いいね数
2
隣のクラスの七瀬くん。


サラサラのブラウンヘアに
控えめで整った上品な顔立ち。

気だるげな雰囲気をまとっているからか、
校内では“白馬のアンニュイプリンス”と呼ばれているらしい。


しかし、私は知っている。


彼は雨の日だけ図書室を訪れ、
全く本を読まずに過ごしているということを。


そして──。



「虹色の雲を探しているんです」
「ぜひ、俺と一緒に探しましょう!」

「…………は?」



王子様の皮を被った
強火オタクのファンタジーボーイだってことを。


╎╎╎╎╎
╎╎╎╎╎
╎╎╎╎╎
☂ ☂


放課後、時間の許す限りまで。
ただひたすら空を観察するだけのおかしな関係。

最初は馬鹿馬鹿しいと思ってた。
見つかったとしても願いが叶う保証なんてないのに。


だけど──。



「……それ、俺への告白?」
「自惚れるな、迷信男」



君となら、また空を眺めてもいいかなと思った。



執筆期間 2024/05/26〜2024/05/31
完結公開 2024/05/31

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