【短編】虹色に願う放課後

小さい子どものようにはしゃぐ彼をなだめる。


喜んでもらえたのは嬉しいけど、ここ、声響くから。

誰かに見られたら恥ずかしいから、もう少し声抑えてっ。


ようやく落ち着きを取り戻し、ふぅ、と一呼吸。

したのも、つかの間。



「そういえばさ、八雲さんは何お願いしたの?」



隣から純粋な質問が飛んできた。



「……言わなきゃダメ?」

「うん、ダメ。俺も教えたでしょ?」

「……友達と、仲直りできますように」

「ほぉほぉ。あとは?」

「もうないよ」

「ええー、ほんと? その顔だとまだ隠してそうに見えるけど」

「……」

「……」

「…………また一緒に、彩雲が見たい」



長い沈黙を置いて答えた。

すると、彼の目が一瞬丸くなり、ふふっと柔らかい笑顔が現れて。



「……それ、俺への告白?」

「自惚れるな、迷信男」

「はははっ、素直じゃないなぁ〜」