【短編】虹色に願う放課後

スクールバッグのポケットから栞を取り出した。


水色の厚紙にオレンジ色のリボン。

表には、七瀬くんがくれたものと全く同じ写真を。


そして裏には──緑色のペンで、『快青(かいせい)の未来が虹色に輝きますように』。


メッセージを読んだ彼が、ふははっ! と目に涙を浮かべて笑い出した。


「マジ? やばっ。盗み見した? ってかなんで名前知ってるの?」

「図書室の先生に聞いたの。あと、ラミネート以外家で作ったから盗み見なんてしてません」

「わー、機械まで一緒だったんだ。相思相愛だね俺ら」



頬を赤く染めて、満面の笑みで栞を眺めている。


ファンの子からしたら、胸がギュンギュンの悶絶ポイント。

だけど、今はあたりが薄暗いせいで少し不気味に見えるから、別の意味で胸がドキドキポイントね。



「ありがとう。めちゃくちゃ嬉しい」

「それは良かった」

「たくさん本読んで、大切に使いまくるね」

「そうですか」

「転校先でも自慢しようっと」

「それはやめて」