【短編】虹色に願う放課後

えっ。


隣を向くと、白い栞が差し出されていた。

上部に丸く空いた穴には赤いリボンが付いており、表面には、図書室で見た、淡い虹色の雲の写真が。



「先生に作り方教えてもらったんだ。本当は絵描きたかったんだけど、絵心に自信なかったから現像したやつ貼っちゃった」

「ありがとう……」



予想外のプレゼントに頭が混乱する。


ちょっと待って。こんなことってある? もしかして見られてた?

いや、ラミネート借りる時以外はほとんど家で作業してたから知らないはず……。


脳内が落ち着かないまま、「裏も見てみて」と言われ、ひっくり返す。


そこには──ラメ色の青いペンで、『彩架(あやか)の未来がななせん色に光り輝きますように』と。



「いやー、知った時は驚いたなぁ。まさかこんな近くに幸運の象徴みたいな子がいたとはね〜」

「ちょ、ちょっと」

「確信したよね。この子となら絶対見つけられる! って。長居したかいがあったー」

「は、はぁぁぁ⁉」