乗馬という状況を絡めて、うまく表現するものだ。
リランはおそろしく頭が切れまったく抜け目なく、彼の手にかかったら自分など簡単に御されてしまいそうだ。
いやもうそうなってしまっているのだろうか。
「そんな侯爵夫人ってどうかしら?」
とおどけてみせた。
悪くないよ、とリランがくちびるの端を上げる。
「ああテス」と何かに気づいたように彼がささやいた。
髪に葉っぱが、と手を伸ばしてくる。
肩をすくめて彼が葉をはらってくるのを待っていたら、不意に強い力で肩を抱き寄せられた。
なにを!? と思ったときにはもう彼の手がテスのあごにかかり、彼の顔がすぐ眼前に迫っていた。
こんなときでさえ馬のことが頭をよぎってしまう。
馬上の人間が動じると、それは馬にも伝わってしまう。
最悪、暴走や二足立ちといった危険な事態を引き起こすこともあるのだ。
「ん…」
だからテスは手綱を握ったまま、リランのなすがままに口づけを受けた。
熱いくちびるが重ねられ、ほどなくして離れた。
リランはおそろしく頭が切れまったく抜け目なく、彼の手にかかったら自分など簡単に御されてしまいそうだ。
いやもうそうなってしまっているのだろうか。
「そんな侯爵夫人ってどうかしら?」
とおどけてみせた。
悪くないよ、とリランがくちびるの端を上げる。
「ああテス」と何かに気づいたように彼がささやいた。
髪に葉っぱが、と手を伸ばしてくる。
肩をすくめて彼が葉をはらってくるのを待っていたら、不意に強い力で肩を抱き寄せられた。
なにを!? と思ったときにはもう彼の手がテスのあごにかかり、彼の顔がすぐ眼前に迫っていた。
こんなときでさえ馬のことが頭をよぎってしまう。
馬上の人間が動じると、それは馬にも伝わってしまう。
最悪、暴走や二足立ちといった危険な事態を引き起こすこともあるのだ。
「ん…」
だからテスは手綱を握ったまま、リランのなすがままに口づけを受けた。
熱いくちびるが重ねられ、ほどなくして離れた。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)