……無事に着いた。 よかった。 川に映る灯りが綺麗な通りを歩き、めぐるの住む長屋が見えたとき、田中は、ほっとしていた。 「川沿いを歩いていったら着くって、なにそれ。 しつこく家訊いたから誤魔化されたんじゃない?」 と健に言われたからだ。 よく考えたら、『川沿いを歩いていったら着く』というのは自分が適当に言った言葉だったし。 前にも来たことあったので、家がないわけもないのだが。 ふと、不安になったのだ。