こころちゃんがまたスマホを操作した。
吹奏楽部の演奏はタイトルは知らないけれど聴いたことのある、有名なクラシックに変わっていた。
この曲が恋なのか友情なのか人生なのか、私は知らない。
ブレザーの中でスマホが震えた。
メッセージの通知を知らせるバイブレーションだった。
通知はメッセージアプリのグループ内で動画が送信されたことを報せていた。
目の前でスマホを操作するこころちゃんを見た。
花火大会の日、私達はアプリ内でグループを作った。
あの日以来、あのメンバーで遊びに行ったことは無いけれど、
たまに可愛いお店を見つけたとか、
また一緒にどこか出掛けようねとか、何度かメッセージのやり取りがあった。
久しぶりに動いたグループメッセージ。
動画を貼ったのはこころちゃんだった。
「こころちゃんなんで…」
「みんなにも知ってもらわないと。コソコソ隠されてるなんて寂しいじゃん」
「なんでここまでするの!私、そこまでこころちゃんに酷いことした!?」
「したじゃん!!!」
「だからそれは…しょうがないじゃん…。ゆうれいが私を好きになったことも…。こころちゃんがゆうれいを好きだなんて知らなかった!そんなに苦しいならかっちゃんを傷つけてまでこんなことしないでちゃんと私に言って欲しかった!」
「だーかーらー、これは風くんのためでもあるんだよ?」
「かっちゃんのため?」
「風くん、最近ずっと悩んでたんだよ?柳くんの気持ちも分かるし、でも結芽は何か悩んでるみたいだーって。それが自分に原因があるかも、とかも言ってたよ?」
「かっちゃんに原因…?」
「茅野さんの言動が今までと違うって。風くん、気づいてたんじゃない?茅野さんの気持ち。それでも風くんが好きなのは私だけどっ」
「分かってるよ…そんなこといちいち言わなくても…」
「これだけ言ってもまだ分からない?」
「え…?」
ずっとスマホのバイブレーションが手の中で震えているのを感じている。
通知が来るたびにこころちゃんが「みんなびっくりしてるよー」って楽しそうに笑う。
吹奏楽部の演奏はタイトルは知らないけれど聴いたことのある、有名なクラシックに変わっていた。
この曲が恋なのか友情なのか人生なのか、私は知らない。
ブレザーの中でスマホが震えた。
メッセージの通知を知らせるバイブレーションだった。
通知はメッセージアプリのグループ内で動画が送信されたことを報せていた。
目の前でスマホを操作するこころちゃんを見た。
花火大会の日、私達はアプリ内でグループを作った。
あの日以来、あのメンバーで遊びに行ったことは無いけれど、
たまに可愛いお店を見つけたとか、
また一緒にどこか出掛けようねとか、何度かメッセージのやり取りがあった。
久しぶりに動いたグループメッセージ。
動画を貼ったのはこころちゃんだった。
「こころちゃんなんで…」
「みんなにも知ってもらわないと。コソコソ隠されてるなんて寂しいじゃん」
「なんでここまでするの!私、そこまでこころちゃんに酷いことした!?」
「したじゃん!!!」
「だからそれは…しょうがないじゃん…。ゆうれいが私を好きになったことも…。こころちゃんがゆうれいを好きだなんて知らなかった!そんなに苦しいならかっちゃんを傷つけてまでこんなことしないでちゃんと私に言って欲しかった!」
「だーかーらー、これは風くんのためでもあるんだよ?」
「かっちゃんのため?」
「風くん、最近ずっと悩んでたんだよ?柳くんの気持ちも分かるし、でも結芽は何か悩んでるみたいだーって。それが自分に原因があるかも、とかも言ってたよ?」
「かっちゃんに原因…?」
「茅野さんの言動が今までと違うって。風くん、気づいてたんじゃない?茅野さんの気持ち。それでも風くんが好きなのは私だけどっ」
「分かってるよ…そんなこといちいち言わなくても…」
「これだけ言ってもまだ分からない?」
「え…?」
ずっとスマホのバイブレーションが手の中で震えているのを感じている。
通知が来るたびにこころちゃんが「みんなびっくりしてるよー」って楽しそうに笑う。



