文化祭の片付けが終わって、打ち上げに参加する組としない組で別々に解散した。
もちろん、ほとんどの人が参加するんだけど。
ゆうれいは男女からほぼ強制参加を言い渡されて、連行されている。
元々はニカと黒崎くんも参加する予定だったんだけど、ニカが断って、黒崎くんだけが参加した。
かっちゃんとこころちゃんも参加したから、
ニカと二人で話をするには、今日が絶好の日だった。
「あそこ行こっか。怜も気に入ってる喫茶店」
「うん。そうだね」
黒猫のオブジェの純喫茶。
あの日はゆうれいとバス停まで歩いて、ちょっと喧嘩気味だったのが、ゆうれいの空腹の音のおかげで仲直りしたんだっけ。
おいしそうにナポリタンを食べるゆうれいの表情は今でもはっきりと思い出せる。
喫茶店についたら、いつものお姉さんが席に通してくれた。
なんだか懐かしい気がする。
「久しぶりね。今日は彼氏くんは居ないの?」
「彼氏じゃないですってー」
「照れない、照れない」
お姉さんは茶化すようにクスクス笑って、オーダーを取ってくれた。
「怜のことでしょ?やっぱ彼氏に見えてるんじゃん」
「二人で居たらね。自然とそういう風に見えちゃうのかな」
「本当に付き合ってないとしてさ、じゃあなんで付き合わないの?」
「なんでって…。逆にニカはなんでそこまでくっつけたがるの?別に友達のままでもいいじゃん」
「怜の気持ちを知っててもそんなこと言い続けられる?」
ニカと私が注文したホットコーヒーが届いた。
普段、コーヒーなんて滅多に飲まない。
真っ白のカップの中の黒い液体を眺めながら、なんでこんなことになってるんだろうなんて考えた。
もちろん、ほとんどの人が参加するんだけど。
ゆうれいは男女からほぼ強制参加を言い渡されて、連行されている。
元々はニカと黒崎くんも参加する予定だったんだけど、ニカが断って、黒崎くんだけが参加した。
かっちゃんとこころちゃんも参加したから、
ニカと二人で話をするには、今日が絶好の日だった。
「あそこ行こっか。怜も気に入ってる喫茶店」
「うん。そうだね」
黒猫のオブジェの純喫茶。
あの日はゆうれいとバス停まで歩いて、ちょっと喧嘩気味だったのが、ゆうれいの空腹の音のおかげで仲直りしたんだっけ。
おいしそうにナポリタンを食べるゆうれいの表情は今でもはっきりと思い出せる。
喫茶店についたら、いつものお姉さんが席に通してくれた。
なんだか懐かしい気がする。
「久しぶりね。今日は彼氏くんは居ないの?」
「彼氏じゃないですってー」
「照れない、照れない」
お姉さんは茶化すようにクスクス笑って、オーダーを取ってくれた。
「怜のことでしょ?やっぱ彼氏に見えてるんじゃん」
「二人で居たらね。自然とそういう風に見えちゃうのかな」
「本当に付き合ってないとしてさ、じゃあなんで付き合わないの?」
「なんでって…。逆にニカはなんでそこまでくっつけたがるの?別に友達のままでもいいじゃん」
「怜の気持ちを知っててもそんなこと言い続けられる?」
ニカと私が注文したホットコーヒーが届いた。
普段、コーヒーなんて滅多に飲まない。
真っ白のカップの中の黒い液体を眺めながら、なんでこんなことになってるんだろうなんて考えた。



