腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

スマホを持つ手に力がこもる。



「九条家を、徹底的に調べろ。どんな手を使ってもいい」

《はぁ、なんでまたいきなり?》

「……俺の“大切なもの”を傷つけた罰を受けてもらう」



何があっても、地獄を見せてやろう。

蓬が妹のことで手が下せないというなら、俺が下す。



《……わかりました。じゃあ、綴に連絡しときます》

「ああ」



電話を切り、寝室に戻る。



「……は?」



蓬の姿に、驚いた。

俺の置いていった上着を抱えて、丸まって寝ている。

なんで、俺の……。

寂しそうに震える蓬。



「……俺が絶対、守ってやるからな。妹も、お前も。……ていうか」



男の上着持って寝るとか、誘ってんのかよ。



「まあ、永遠に俺のものだし、今更逃がしてやらねぇからな」



───これは永遠の誓いだ。