腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「へ〜? “俺の”、ねぇ……。ちょっと生徒会室に来てくれる? 話がある」



ダメダメダメ、絶対ダメ。ついて行ったら殺されるよ!?

そう視線で訴えるも、プライドの高いこの男は、翠さんの高圧的な態度を見て調子に乗りやがった。



「いッスよ〜」



その言葉に、私は地獄を見た。

ご愁傷様。生徒会室に着いた瞬間にあなたの命はないわ……。



「ねえ、蓬が俺ものってわかってる?」



生徒会室に着く前に、人が通らない廊下で追い詰め始めた翠さん。

利昌、遺言は聞いてあげるよ……。



「関係ないッスよ。だって俺、加賀美さんよりイケメンな自信あるんで」

「……キモ」



私はついそう言ってしまった。

というか、本当にそんなこと言って、命が惜しくないのだろうか。



「じゃあ蓬に決めてもらう? 蓬、どっちがイケメン〜?」



……怖。