腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「申し訳ありません、一緒に来ていただけませんか?」



もう一人のイケメンに立ち塞がれた。

少し長めの長髪。

髪色は真っ白な綺麗な人で、瞳は反対の色である黒。

……この人も。

もう一人の人は、無関心にスマホをいじっている。

この人たちだけなら断れたけど……。

今は多くの人がいる。

この前で断るのは……少し難しい。

そして、その会長の目から感じた“同じもの”。

少し、興味がある。



「いいですよ。ついて行きます」



そう言うと笑った会長の目は、

笑っていない。



「ありがとう。じゃあ、生徒会室に行こう」

「はい」



歩き始める会長の背中を追う。

後ろでは野次馬が騒いでいる。

私はこれが始まりとは気づいていなかった。