腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。





『えー、これより、体育祭総練習を開始します』



今日はあの事件でなくなった体育祭総練習の日。

あーあ、出たくない。

私はなんと、学年リレー、学年対抗リレー、玉入れに綱引き、二人三脚に騎馬戦に200m走の6種目出ることになった。

他の生徒の『あんなことがあって悔しいから、結果を塗り変えるチャンスがいる!』という余計なお世話でこうなった。

いや塗り変えるチャンスってなんだよ。マジいらない。



「蓬ー!!」



しかも学年対抗リレーのアンカーで、相手は翠さん。

いやもう勝てる気しない。

せめてもの救いが、二人三脚と騎馬戦、200m走と学年リレーは橙華と同じ。

橙華は不登校をやめ、普通に通っている。

同じクラスだからよく一緒にいるし、唯一クラスで心を許せるのが橙華だからよかった。

でも橙華は可愛いし純粋だし、いい子だと周りがわかった瞬間に友達を増やし始めた。



「はー……まず玉入れか。てかなんだ5人って。普通の学校ならクラス対抗でしょ」