腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「これも全て、翠さんの計画よ!! あなたたちのことから橙華と和葉を守ってくれた! ここで言わせてもらうわ、九条家なんて大嫌い。もし九条家がなくなるのなら、私は喜んで一般人になる。わかった? このまま潰れろ、カス共」



その瞬間、頬に乾いた痛みが走った。



「っ、よくもこの大勢人がいる中で手を出せたわね……ッ。私が暴露するだけで済むと思った?」

「なっ……!!」



手を上げた瞬間、扉が飛んで開いた。

そこには、最強の味方が。



「んでー? そろそろ言い訳は終いにしない?」



姿を見せた翠さんの隣には、和葉と橙華も。

お客の人たちは、翠さんの登場に目を見開いて驚いていた。

すると、コソコソと話し声が聞こえてきた。



「おい、あれ加賀美家の御曹司じゃ……」

「でも次男だ。柏陽様じゃ……」



翠さんはまるで鬱陶しいと言うように、手をバンッと叩いた。



「あーあ、俺の愛しの嫁を傷つけて。てめぇら殺すよー?」

「っ、なんだ君は……!! 家族の問題に口を突っ込むな!!」