腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

私はそんな言葉を流しながら、映像を流した。

それは、和葉に貰ったデータだった。

桜小路白斗の、私へのセクハラの数々。

翠さんに見せた、最悪の動画。

でももう、恥ずかしいなど言っている場合ではない。



『見ての通りです。この親たちは娘を駒として使おうとしたのです。それは前からです。成績や大会で下位を取れば殴られ蹴られ、罵倒を浴びせられます。私はそこまでではなかったですが、妹の橙華は私が守れないほどされてきました』



その瞬間、プツリとマイクが切れた。

隣を見ると、顔を真っ赤にし激昂した父親がスピーカーを切っていた。



「蓬!! 何のつもりだ、橙華がどうなってもいいのか!!」



脅しをしてきた父親の元にゆっくりと歩いた。



「橙華のことを恐れて言うことを聞いてきたけど、もう限界よ。どうして橙華がこの期間家に帰って来ないと思う? どうして急に和葉もいなくなったと思う?」

「な、何を言って」



私はニヤリと笑った。