腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

『皆様、今日はご多忙の中、披露宴にお越しくださりありがとうございます。私がこの舞台に立てるのは、間違いなく、憎き両親の“せい”です』



その瞬間、会場内がザワつき始めた。

父親たちは立ち上がり、口をパクパクさせていた。



『私は今まで、“完璧”を求められてきました。それも全て、九条家の悪行の一つです。そして、この場にはいませんが、私の大切な妹である橙華も、その被害に遭った一人です』

「蓬!! 何言って……」



今日で、九条家を終わらせる。



『単刀直入に言います。この人たちがやってきたことは、悪の所業です! 私には愛した婚約者がいましたが、橙華がこの隣にいる桜小路白斗と政略結婚させられそうになり、私が代わりとなりました』



会場が騒ぎ始め、次々と両親に罵倒を浴びせる。



「娘にそんなことをしていたのか? なんて最低な家だ……」

「だからあんなに年の離れた人と結婚しようとしているの……?」

「あんな家と取引続行などたまったものではない!!」