「か、彼氏ー?」

あぁぁぁ…

なんて事してくれたんだよ、海斗ぉぉ‼︎

ふざけないでよぉぉ‼︎
ばかぁ‼︎

「莉亜…彼氏いたの?」

「え、えぇっとぉ…これは、その…誤解で…っっ‼︎」

突然お母さんが海斗に頭を下げた。

「莉亜を宜しくお願いします。」

…は
はあぁぁぁぁ⁉︎

ちょっと、本当にふざけないでもらえます?

「はい。莉亜に相応しい彼氏になれるよう、精一杯努力します。」

「✧ありがとうございます‼︎✧」

お母さん…
何でそんなに目をキラキラさせてるの…?

海斗は優しいフリして、

悪魔なのに。


それにね、私の前でだけ、

笑顔を見せてくれるんだ。

だからね、すっごく嬉しいんだ。

海斗と居る時間が楽しいんだ。



…あれ?

私“だけ”…?

嬉しい…?
楽しい…?

分かんない。
分かんないよ。


何なのこの気持ち…。

モヤがかかったみたい…。