次の日。

「お、おはよう…」

ぷいっ


愛那に挨拶をしたけど、無視された。

辛かった。

「…っ。」

泣きそうになるのを何とか堪えて。

机に向かう。
すると、私は信じられないものを見た。

『ブス』

『バカ』

『愛那に嫌われちゃったの?ざまぁ(笑)』

『学校くんな』

私の机は、真っ黒になる程、ペンで悪口が書かれていた。
愛那がいないと、私はこうなんだ…?

「…なんで」

机を拭いていると、

くすくす

と笑い声が聞こえた。

笑っていたのは、

皆だった。


愛那…?

愛那も笑ってた。
不気味な顔で。

こっちを見て、楽しそうに。

あぁ、愛那もそうだったんだ。
私を見下してたんだね。

ー苦しいよ。

助けて。


「ねぇ。」

冷たい声が響いた。

誰…?

海斗…さん、?

「僕の彼女に何してんの…?」

ざわざわ

「…は?アイツが海斗の彼女…?ありえないんだけど。どうせ嘘だろ。」

「海斗が可哀想だわ。」

ーっ、また…。
もう、やめてよ。

「海斗…さんっ。だ、大丈夫ですから…。」

「莉亜にこんな事したのは誰だって聞いてんだけど?」

海斗さんが鋭い目で皆を睨んだ。

すると、数人の人が手を挙げた。

勿論、愛那もそこに入っていた。


愛那…。

「もういいよ。君達、あとでバラしてあげるね?」

「や、やめて!それだけはお願い‼︎」

「なら、もう2度と莉亜に何もしないって誓いな?そうしたら許してあげる。」

「もう、2度としません…‼︎だから、許してください‼︎」

「…ふざけないでね?」

と言って去っていった。


しーん…


「…皆、ごめんなさい‼︎」

「え…?莉亜さん…?何で謝って…」

「ごめんなさい。私何かが愛那と仲良くしてしまって…気に入らなかったんですよね。でも、もう関わらないので。」

「…」

愛那はこっちを睨んでいた。

愛那…、

ぜんぶ

うそ

だったの

…?