「じゃ、1番から自己紹介頼む。」

「1番、ーーです………」
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私の番だ。

「15番、空咲 星羅(そらさき せいら)です。好きなことは星を見ることです。」

《パチパチパチ………》

その後も自己紹介が続いて、1時間目が終わった。

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「ねぇねぇ星羅。夜霧くんとはどうー?話せた?」

「もぉ〜。分かるでしょ…?」

「…あはは(察し)」

今、私と一緒に話しているのは立川 葵(たちかわ あおい)。小さい頃から仲がいいんだよね。

「にしてもすごいよね。夜霧くんの人気っぷり。」

横目で女の子達に群がられている夜霧くんを見ながら言う

「うんうん。めっちゃ人集まってるよね。」

「私にはあの輪に入れそうにないよ…。」

「星羅ももっとにこにこして優しく話せばいいのに。」

「えぇ…。それが出来たら苦労しないよー。」

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ーー


「葵ちゃん、いるぅー?」

「あ、彼氏に呼ばれたから行くね。またあとで!」

5分くらいたった頃、葵は彼氏に呼ばれて行った。

葵には1歳上の彼氏がいて、今年よーやく一緒の学校になれたって喜んでたっけ。

彼氏の顔、見れなかったな。どっかで聞いたような声だったんだけど……。

「いーなぁ。彼氏。」

そう呟きながら女の子に囲まれている夜霧くんの方を見る。

「夜霧くん、私の血…首筋から吸ってみてくれないかな♡」

「……それは…悪い。危険だからできない。」

「えぇ〜…。」

「じゃあ………」

人混みの隙間から、夜霧くんとクラスメイトが見えた。

すぐ近くにいるから、盗み聞きって訳じゃないけどバッチリ会話は聞こえる。

……夜霧くんは吸血鬼だけど血を吸ったりはしないのかなぁ。

さっきも困ったような声で断ってたし。