日常会話をするようにさらりと囁かれた言葉。
でも、まさかそんなことがあると思ってなかったからすごくすごくびっくりして。
「……え!?ほんと、に、?」
「うん、ほんと」
にこ、って微笑んでくれた朔夜くんを見たら、いろんな思いが混ざって唐突に涙が零れてきた。
「っうう~」
「はは、なんで泣いてんの?」
軽く笑って涙を拭いながら反対の手で頭を撫でてくれる朔夜くん。
その温もりがとても懐かしく感じて。
「ね、俺の目みて」
「……うん、」
漆黒の瞳には、今わたしだけしか映っていなくてその事実にどうしようもなく心が弾む。
これがもし、Deft総長としての生徒副会長を堕とすためだけのキスだとしてもわたしは喜んで受け入れるだろう。
そう思ってしまうくらい、わたしはきっと朔夜くんに堕ちている。
そんなことを思いながら、目の前の唇を受け止めた。
.☆.。.:*・° END.



