「ちょ、っと待って。Deftに助けられてる人もいて、だからその、」


色んなことがあったせいでごちゃごちゃしている頭ではうまく言葉を紡げなかった。
そんな自分が嫌で嫌で、じわりと涙が浮かんでくる。


「……みほ、大丈夫。この計画はすぐ実行される。俺たちに任せておいて」



優しく頭に手を置かれると、陽向くんや生徒会のみんなが正しいように思えてきてこれ以上の反論ができなかった。


ああ、そっか。

朔夜くんの『俺がそれに乗ってあげるよ』は、こういうことだったんだね。


それなら私がその朔夜くんの計画をぶっ壊してみせる。