キスしてよ、罠でもいいから




「ふふ、めっちゃびっくりするじゃん」



優しくわらう姿がどことなく朔夜くんに似てるな、と思った。
笑った時にちょっと細くなる目、とか。


「あはは、考え事してたからかな」


「へぇ。どんな?」



「え……」


陽向くんと朔夜くんが仲良くなる方法を考えてましたなんて言えない、よね。
でも私のこーいうときの嘘はたまらなく下手、で。

「きょ、今日のごはんなにかなー?って、」


「……」


泳ぎまくりの目でそんなことを言ってしまった。
不自然さが見え見えだったのか眉をひそめた陽向くん。わたしの顔に冷や汗が流れ始める。



「……ねえ、みほ。それに関係あるかは分かんない、んだけどさ」


「うん、」


「最近、朔夜と仲良くない?」