キスしてよ、罠でもいいから



でもその姿がお気に召したらしい朔夜くんは毎朝わたしにネクタイ結びをおねだりしてくる。


「はいっ、できた!もう学校わたし先いくから!」


「んー。あとでねー」


そう行って熱い頬を覚ますために学校へダッシュした。



.☆.。.:*・°


それが全部、朝の話。
わたしはそれを思い出しながら遅刻しそうになったことについて若干怒りながら歩いていた。


朔夜くん、なんて自由なんだろう。
いやまああの人が自由人じゃなかったらそれはそれで違和感だけど!

陽向くんとは本当に正反対だよなぁ。
だから不仲なのかも。

そもそもあの二人、仲直りすることは難しいのだろうか。
なにかあったことは察せるけど内容を聞くのは酷な気がするし……。


一人で悩みながら廊下を歩いていると、うしろから肩をたたかれた。


「みほ、元気?」


「うわぁ!?陽向くん!?」



さっきまで考えていた人の1人がいきなり現れてびっくりした。
そこには現生徒会長、陽向くんの姿が