どこまで行っても邪魔者だなー、なんて他人を見るように思っていたから別に悲しいとかじゃなかったけど。
心のどこかに開いている穴には目を塞いでいた。
高校に入学して、陽向は生徒会長になった。
俺はもともとつるんでたやつらと相変わらず一緒で。
''陽向はいい子''と一般的に見られるように動いた。
そんななか、
陽向がぞっこんだと噂のみほと出会った。
試しに企画書を奪って泳がせてみると、面白い女だということに気づいた。
散々遊んできた自覚はあるけど、今までにないタイプの女。
かわいーな、なんて初めての感情も生まれた。
でも本気で欲しくなる前に手を引かないといけない。
ましてや陽向の欲しがってる女だし。
どうせ俺がほしいと思ったものを手に入れられることは一生ないだろうから。
さっきみほは白色と混ざればいいなんていったけど、悪が善と交わることは結局どちらも落とすことにしかならない。
だって結局、濃すぎる黒色は何色になることもできないんだから。
「白色って、黒色がないと引き立たないんだよね、」
さら、とみほの前髪をかきあげて言った言葉は夜の闇に吸い込まれていった。



