キスしてよ、罠でもいいから


えっ、と同居ってあの同居かな……?


目の前の朔夜くんの目は相変わらずにこにこしてるし。
わたしの頭にははてなマークしか浮かばない。


「ね、いーでしょ。てかもう決まりね。みほちゃんが他のところに住むの俺やだもん」




困惑してるうちになぜか私が朔夜くんの家に住むことが決まったみたい。
気まぐれな王様、という言葉が頭に浮かんで少しだけ口元が緩んだ。


同居、かぁ。
わたしと朔夜くんは敵対してる組織のお互い一員であるわけ、だけど。

私は企画書返してもらわないといけないし。
住む家ないし。
なによりここでDeftと生徒会が仲良くなるチャンスがあるんじゃ……!?


「うん、お願いします」


朔夜くんの腕の中で微笑みながら返事をした。

すると朔夜くんは一瞬静止したあと、すぐに強い力で抱きしめてくる。


「あー、かわいー」


「っ!?」