そう考えているだけでもぐにゃりと歪む長い廊下。


「みほちゃん、あとちょっとだからね」


「……うん、」



頭、いたい……。


泥に足をつっこんだんじゃないかってくらいに長かった道のりがやっと終わって保健室についた。



「それじゃみほちゃん、わたし行くけどお大事にね」


「うん、ありがとね……」



保健室の先生はいなかったから勝手に入ってベッドに横になる。


だめだ、こんなんじゃ。
お腹が空いたぐらいで体調が悪くなってたら、この先ずっと困ってしまう。


お母さんは男の人の家にいて付き合ったり別れたりしているから全く助けにならないし。むしろ私が助けないといけないし。


1人で生きていかないといけないのに……。


ああ、おなかすいたなぁ……。



「あれ、みほちゃんだー。奇遇だね」


「……は?」