生徒副会長という立場なわけだし。
体調不良という理由であっても授業を休むことはしたくないもん。
「えー、みほちゃんはガマンしすぎだよ。辛くなったらすぐ保健室いってきなね」
「……うん、ありがとね」
そのタイミングでチャイムが鳴り、授業が始まる。
社会の先生の授業の開始と同時に今までにないほどの頭痛に襲われる。
ずきん、ずきん、
広がっていく強烈な痛み。
体がもう限界〜〜って悲鳴を上げてる感じ。
これは、たぶん本当にダメなやつだ。
「みほちゃんほんとにやばいよね!?保健室行くよ!」
「……」
辛すぎてうまく声も出せないわたしの代わりにかのんちゃんが手を上げてくれる。
「先生!みほちゃん体調が悪いそうなので保健室に連れていきます!」
「ああ、了解。かのんは付き添いな」
「はい!」
さすがに逆らえないなと重い腰を動かして廊下を歩く。
かのんちゃんに全体重をかけるようにしているから本当に申し訳ないし。



