「わかり、ました」


明日はかけもちしている2つのバイトの給料日だからここの古いアパートの家賃2ヶ月分くらいならギリギリ払える。


でも、そのあとは?
生活費なんかのお金は残らないはず。


わたし、生きていけるのかなぁ。

考えたくなくて、ぼーっと他人事のように考えていたら大家さんはいなくなっていた。


ドン!


「ひゃ、」


隣の部屋からは壁をたたいた大きな音。

夜にうるさい声で怒られたからイライラしたんだろうなぁ。本当に申し訳ない。


ぐっと下唇を噛み締めてクッションに顔を埋めた。



これから先のことは、考えたくなかったから。



.☆.。.:*・°



━━━━━朝、太陽の光で目が覚めた。


体を起こすとズキン、と頭が痛む。


ぎゅるるるる

目の前の視界がぼやけるなかで、とてつもなく大きな音で私のお腹がなった。


うわぁ、最近節約のためになんにも食べてなかったからだなぁ。
体が栄養を求めて頭を痛くしてくるんだ。