『いいよ、俺が払いたくて払ったんだから』
『でも……!』
『あー、じゃあ俺、2年になったら生徒会長やろうと思ってるからそのときに俺のこと支えてくれる?先生に聞いたけどみほちゃん、すごく優秀そうだし。ね?』
にこって笑ってくれた陽向くんはすっごく優しい人だと思う。
だからこそその優しさに甘えていいのかという葛藤はあったけど、陽向くんはそのあとの私の意見は全く聞いてくれなかったので生徒会を一生懸命頑張って恩返しするって決めたんだ。
.☆.。.:*・°
なのに、なのに……!
「ごめんなさい、まだ書類は用意できてなくて……」
「大丈夫だよ、じゃあ先に来月の学年集会の進行を決めようか」
優しく答えてくれる陽向くんに「ごめんなさい、」と小さな声で返す。
うう、ほんとに卑怯だよ朔夜くん。
生徒会のみんなにも迷惑かけてるし本当に申し訳ないよ。



