病院。

手術中のライトが赤く灯る。

ずっと

ずっと

不安だった。

私のせいでさと兄はー

涙がボロボロ溢れた。

どうしよう。

もしも

さと兄が死んじゃったら。

お願い。

さと兄を助けてー

〜2時間後〜

「無事、手術は成功しました。さとみさんは○○○号室にいるので、声をかけてあげてください。」

「…ぁ…ありがとうございますっっ‼︎」

私は泣きながら感謝した。

〜病室〜

「さと兄っ‼︎さと兄っ‼︎」

私は、眠っているさと兄を必死に起こした。

さとみ:「…ん、俺、は…?」

「さと、に…ぃ…うぅっ…よか…っ…」

涙が止まらなかった。

よかった。
生きてて。

よかった。
誰1人欠けなくて。

私達は、7人で兄弟だから。

さとみ:「おい、泣くなよ〜?」

「ごめん、なさいっ…わたしの、せいで…っ、‼︎こんな…っ‼︎」

さとみ:「…気にすんな。いやぁ〜、でも莉梨の大事な結婚式の日だったし、タヒななくてよかったわ‼︎」

ごめんなさい。

全部全部

私のせいです。


なんで

なんで

さと兄は私のせいでタヒにそうになったのに。

どうして

そんなに

優しいの?

私は、いつまでも病室で泣いていた。