〜5年後〜

「莉犬、今日は結婚式の日だね。すっごく楽しみだなぁ。」

莉犬:「そうだね、莉梨。楽しみだね‼︎」




「莉犬⁇行くよっ?」

莉犬:「あ、ごめん‼︎ちょっと色々考えちゃって‼︎」

テクテク

横断歩道を渡ろうとした時ー

キキーッ‼︎

クラクションが鳴り響いた。

「…え?」

莉犬:「危ない‼︎莉梨っ‼︎」

(だ、めだ。この距離じゃ…間に合わない‼︎)

「きゃぁぁぁぁ‼︎」

ドンッッ‼︎



「…‼︎あ、れ⁇わたし、何で…?」
私は、車にぶつかったはずなのに、何故か無傷だった。

な、何でー?


?:「…う゛ぅ、っ」

「…え?…き、きゃぁぁぁぁ!さと兄‼︎⁉︎きゅ、救急車呼ばなきゃ‼︎」
側に、さと兄が頭から血を流して倒れていた。
私を庇って…?

さとみ:「莉梨、莉犬…お前ら…は、幸せ…に…な、れよ。」

ーそんな、
さと兄‼︎

死ぬの…?

そんなの、絶対に嫌…‼︎

神様、仏様…何でもするから、さと兄を助けてください‼︎


「っ、さと兄‼︎起きてっ‼︎さと兄‼︎さと兄‼︎や、やだっ、起きて‼︎」

莉犬:「さ、さと…ちゃん…?じょ、冗談やめてよ…。」

「いやぁぁ‼︎さとにい‼︎」


莉犬:「っ、莉梨‼︎落ち着いて‼︎もうすぐ救急車来るから‼︎…ね?」

「…ぅ、ひぐ…っ…う…ううっ…さと…に…ぃ、」


ピーポーピーポー

救急車が到着した。

ボーッ

「ー‼︎」

「ー。」
何か、言ってる。

「…り」

莉犬:「莉梨‼︎‼︎」

「っ、…え⁇」

莉犬:「付き添い、は?」

「あ、私が、行く。」