「はぁ…♡今日も“すとぷり”カッコいい‼︎マジ最&高っ‼︎」
いつものように、すとぷりの配信を見ていると、突然声をかけられた。

ビクッ‼︎

ーしかも、声をかけてきた相手は、あの王子様‼︎
…の中の、赤兎くんだった‼︎

「ねぇ、キミって、星野莉梨ちゃんだよね?ちょっと話があるんだけど…、来てくれる…?」

「は、はい…⁉︎わ、わ、分かりましたぁ…っ。」
言われるがままに赤兎くんに着いていくと、連れて行かれた部屋には、“あの5人”が揃っていた。
いったい、何の用なんだろう…?

「あのっ…。」
…と言いかけたところで、黄月くんが口を開いた。

「あ、突然ごめんなさい。キミに、話があって…。」

「ハイ。」

「「「「「「キミに、言わないといけない事があるんだ…。っ、実は、僕/俺達とキミはー」」」」」」

ごくり、と唾を飲んだ。

「「「「「「生き別れの兄弟なんだ…。」」」」」」


…っは?
なに、いって…?
いみ、わかんないよ。
「…は、?あの、なに、いってるんですか…?」

冗談でしょ?ほら、アレ。ドッキリかなんかでしょ?
確かに苗字は一緒だけど…
そんな、私と王子様が兄弟なわけな…

桃夜くんが口を開いた。
「本当のこと、なんだ…。疑っているのなら,DNA鑑定もしてみるか?」
…は?

赤兎くんが言った。
「…ずっと、伝えたかったんだ。でも、キミがどこにいるのか分からなくて…。でも、中学が一緒で…、良かったよ…。」

橙李くんが言った。
「…もう、理解した?俺達は…、キミの、お兄ちゃんってことや。」
…え?

青空くんが言った。
「…信じられないかもしれないけど、僕達は、キミの兄、なんだ。」

紫音くんが言った。
「…まだ、理解するのに時間がいるよね。明日の放課後もここに来て。」

「…わ、っ、かりま、した。」