〜次の日の朝(日曜日)〜

ななもり:「莉梨、おはよう。ゆっくりでいいから降りてきてね。」

「…」

莉犬:「莉梨、おはよう。ご飯、食べれそうだったら、下来てね。」

「…」

ころん:「莉梨…、おはよう。ご飯食べるよ。」

「…」

るぅと:「莉梨、おはようございます。今日は休日ですし、後で、ゆっくり話しましょう。」

「…」

さとみ:「っ莉梨、お、おはよう。…昨日の事、いつでもいいから教えてな。」

「…」

ジェル:「莉梨、おはよう。っ…あ、げ、元気出えへん時は、お、俺の配信でも見ときぃや‼︎げ、元気出るで‼︎…はは。」

「…」

ガチャ
…ばたん

「…はぁ。どうしよう。もうそろそろ下、降りないと、お兄ちゃん達に迷惑、かけちゃうな…。」
下、降りよう。

「…」

「「「「「「…っあ、莉梨。」」」」」」

…ふいっ
テクテク

「…」
今は、誰にもかお、見られたくないな…

「「「「「「…‼︎」」」」」」

「「「「「「(莉梨…、今日、話してくれるのかな…。いつも朝から元気に挨拶して起こしてくれる莉梨が…今日は莉梨じゃないなぁ…。)」」」」」」

「「「「「「いただきま〜す‼︎」」」」」」

「…パクッ。もぐもぐもぐ。」

((((((ーっ‼︎どうしたら莉梨は返事してくれるかな…。)))))

さとみ:「ね、莉梨、後でゲームしない?」

「…」

((((((ダメか…。))))))

ころん:「ねぇ〜、皆ぁ、ば、バナナ食べたいなぁ〜‼︎だ、誰かバナナくれないかなぁ〜…」

「…」

((((((…っクソッ‼︎))))))

ななもり:「ねぇ、皆!こ、今度の俺達のライブの日程決まったらしいよ!」

「…っ‼︎…。」

((((((ちょっと反応した(?)かも‼︎))))))

ジェル:「なー、兄ちゃん達、これどうすん…うわ〜‼︎ドンガラガッシャーン‼︎」

「…ちょっと、ジェ…。…。」

((((((クッソ‼︎あとちょっと‼︎))))))

莉犬:「ねぇねぇ、今日さ、わんわんおむらいちゅ、やりたいな〜っ‼︎」

「…っふふ…、…。」

((((((笑った⁉︎))))))

るぅと:「ねぇ、皆〜、こ、この漢字って、あいでるですよね?あ、合ってますよね?で、これは、てうらけんですよね⁇」

「…っ‼︎ふふふふっ‼︎あははは‼︎…っあ。」

「「「「「「笑った‼︎」」」」」」

「…え?お兄ちゃん⁇」

「「「「「「うううっ(泣)りりぃぃ〜…‼︎良かったぁ〜。」」」」」」

「ごめん…。な、何か、気まずくて。つい…」

「「「「「「もう、一生笑ってくれないかと思ったじゃないですか/か‼︎」」」」」」

「え、えへへ…あ、あのっ、ご飯、食べ終わったらっ、昨日の事っ、聞いてくれる…?」
は、恥ずかしい(笑)

「「「「「「…‼︎や、やったぁ〜‼︎成功だ〜っっ‼︎」」」」」」
…ん?
何が?

るぅと:「もちろんです!」

さとみ:「聞くに決まってんだろ‼︎」

莉犬:「勇気出してくれて、ありがと〜‼︎」

ころん:「バナナも喜んでるよ‼︎」

ななもり:「…ん?ころちゃん何言ってるの?今はそれ言っちゃダメじゃない?だってさ、今、莉梨がやっと喋ってくれたっていう感動のシーンじゃないの?空気読もうよ。バナナの事考えるのはいいけどさ、別にー」

ジェル:「りーりぃ…良かったぁ。全力で聞くな‼︎一言も聞き逃さないようにするな‼︎(ドヤ)」


「…ふふっ。」

「「「「「「わ、笑うなっっ僕/俺達は本気で莉梨の事心配してたんだよ/ぞ‼︎」」」」」」

「…本当?怒ったりしない…?ちゃんと聞いてくれる?あとね、私の事ー」

好き?

「「「「「「…は⁉︎」」」」」」

ななもり:「そ、そそそそれは〜、えっと、兄弟として、って事⁇」

「…え?うん。」

ななもり:「…好き、だよ。莉梨の事‼︎///」

ころん:「ぼぼぼ、僕だって、莉梨の事、すす、好きだよ⁇///」

莉犬:「お、俺もっ///」

るぅと:「ぼ、僕も…莉梨の事、好きです///」

ジェル:「…///お、俺もやで〜…。」

さとみ:「///…ま、またゲーム、一緒にしような〜///…俺も好き。(小声)」

「…本当⁇好き…?私の、事…。」

「「「「「「本当に決まってるじゃん‼︎だっっいすきだよ‼︎」」」」」」
…っ///
は、恥ずかしい、よ。

「〜っ///あ、ありがと。」

((((((莉梨可愛い…恥ずかしがってる…。顔が真っ赤だ。))))))

「じゃあ、何で私があんな事したのか、話すね。お、怒らないで、ね?実はー」

「「「「「「えええええ⁉︎そんな訳ないじゃん‼︎莉梨の事、世界一好きなのに‼︎」」」」」」

「じゃ、じゃあ、何で…?」

ななもり:「あ、あれは莉犬くんが…。」

さとみ:「そ、そーそー。」

ころん:「それで、考えちゃって眠れなくて〜。」

るぅと:「僕もです…。」

…ジロリ

莉犬:「だ、だって莉梨がー」

「〜っ‼︎‼︎」
み、見られてたの⁉︎
ヤバ…
どしよ。

「「「「「「アレはどういう事なの⁉︎莉梨?」」」」」」

「〜っ、じ、実はねー」


私は幼い頃から、空手を習っていた。
私は、男子よりも力が強くて、化け物って呼ばれてた。
だから、暴走族の女総長だった時だってある。
お父さんと一緒に対戦して、勝ったこともある。

ーだから、私は、

化け物なの。

「…どう?引いたでしょ?」

「「「「「「す、すごいです/すげ〜っ‼︎」」」」」」
…え?
す、凄い?
何言ってるの?
男より力が強いなんて、怖いでしょ?
おかしいでしょ?化け物じゃん。

『こっわ。あの子、男子倒しちゃった‼︎あんな大きな男の子を。ヤバくない⁉︎』

『うわっ‼︎あの男の子可哀想〜‼︎泣いてんじゃん。』

『あいつー』

化け物じゃね?

「ーっ。」
違う。
私は化け物なんかじゃない‼︎

私だってなりたくてこうなったんじゃない。
私だって、普通の力の女の子になりたかったよ‼︎
何でこんな体に産んだの?
お母さん。
酷いよ。
お母さんはいいよね。
私は、ずっと『怖い』『化け物』って言われ続けて、何か言ってくれる人は、誰1人いなかった。
お母さんまでー

『俺、こいつにやられたんだ‼︎謝ってよ、おばさん‼︎』
…は?
お前がやられるのがいけないんだろ?
よっわ。

『ごめんね。あの子、皆より少し力が強くて、迷惑かけちゃうかもしれないけど、仲良くしてあげてくれないかな?』
…は?
何でフォローしてくれないの?
何で私が悪いみたいに言うの?
悪いのは、こんな体に産んだお母さんなのに。
バカみたい。

『無理。あいつ化け物だもん。じゃ、またね。おばさん。』
うるせぇよ。
化け物なんて呼ぶな。
私は普通の女の子だし。
ふざけんな。

「「「「「「…莉梨?」」」」」」
じ〜っ。

が、ガン見されてる…。

「あ、ごめん。昔の事、思い出しちゃって…。」
もう、思い出したくもないけど。

ななもり:「莉梨が話してくれて良かった。…って、あぁぁぁ‼︎」

ビクッ‼︎
な、何だ⁉︎
「ど、どうしたの?なな兄。」

ななもり:「そうだ!俺達行くところが‼︎でも、莉梨を1人にするのも危ない…!5人だけでいいらしいから、1人抜けるしか…!」

「「「「「「僕/俺が抜けます/る‼︎」」」」」」

「じゃ、じゃあ、ジャンk…」

「「「「「「じゃーんけーん、ポォォォン‼︎オラァ!」」」」」」
ww

勝ったのはー、さと兄だった。
さとみ:「よっしゃぁぁ‼︎」

ジェル:「うわぁぁぁぁ‼︎ま、けてもうた…。クッソォォ‼︎」

ころん:「うううう、バナナァァァ‼︎負けたぁ‼︎」

莉犬:「うぅ…、さとちゃん…?変わってくれるよね?」

さとみ:「…は?お前らは外行け。シッシッ。」

莉犬:「うぅ〜…、さとちゃんのバカぁ‼︎(;ω;)」

るぅと:「僕が負けるなんて…、あり得ません‼︎これは夢です‼︎るぅと、夢から覚めろ‼︎オラァ‼︎るぅと、テメェ〜‼︎」

ななもり:「…………じゃ、行ってくるね。」

さとみ:(うっ…なーくん、こえー。)
…ガチャ
ばたん

さとみ:「じゃ、莉梨何やる⁇」

「え〜、ゲーム‼︎」

さとみ:「おっけ〜‼︎絶対負けねぇ‼︎」

〜1時間後〜
「あ゛ぁ〜っ‼︎また負けたぁぁ‼︎クッソ‼︎(小声)」

さとみ:「も〜、莉梨は下手だな〜、俺が、教えてやるよ。」

スッ

えっ、さと兄近くない⁉︎
顔が…ちっか///

さと兄の行きが耳にかかって痒い…///

さとみ:「これは〜、こーやってやんの。」
画面にWINの文字が表示された。

「えっ⁉︎さと兄、すごっ!天才‼︎かっこよ!」

さとみ:「だろ〜?」
(よし、ここで好感度上げて、さっきみたいに莉梨の接近してドキドキさせる。そして、誰よりも早く、莉梨を落としてやる‼︎)

〜さらに1時間後〜
「うわ〜っ‼︎また負けたぁ。」

さとみ:「飽きてきたなら、日向ぼっこでもしながら、話そうぜ。」

「うん‼︎いいよ!」

〜莉梨の部屋〜
さとみ:「うわ〜‼︎莉梨のベッドふかふかじゃん‼︎いいな〜‼︎」

「でしょ!この部屋は1番日当たりいいしね‼︎…ん〜っ‼︎気持ちいい‼︎ね、さと…」

さとみ:「…zzz(寝てるフリ)」

「ふふ。寝ちゃってる。疲れちゃったのかな。お布団かけておこう。…私も眠くなってきたぁ。寝ようっ。おやすみ〜、さと兄。」

さとみ:「zzz」
ゴロゴロ〜(莉梨に近づく)

ぎゅっ(手を繋ぐ)

「ひゃぁっ…‼︎///」

(反応かわよ///)

「さ、さと、にい?」

さとみ:「…ん、zzz り、りぃ…。(寝てるフリ)」
(これはどうだ!寝言作戦‼︎)

「…?寝言か…。ビックリしたぁっ。」
(よしっ‼︎誤魔化せた‼︎w)

さとみ:「ん…り、り…zzz(寝てるフリ)」

ぎゅっ(抱きつく)

「きゃぁっ…///な、なにっ⁉︎って、またさと兄⁉︎でも、寝てる…。起こしたら可哀想だし、このままでいっか。」

さとみ:「り、りzzz(寝てるフリ)」

「?」
さと兄って寝言多いんだな…

さとみ:「だ、いすきぃ…zzz(寝てるフリ)」

「…!ーp?f5€*$⁉︎///」

ええええ///

い、今っ‼︎
だ、だ、だ、大好きって‼︎⁉︎

いやいや、そんな訳ないでしょ‼︎
大好き、何て‼︎ある訳ないない‼︎

(あ゛ぁ〜、もう、言っちゃえ‼︎俺っ‼︎)
さとみ:「り、りぃ…お、れは…れんあいたいしょうとして…りりがぁ、すきだよ…zzz(寝てるフリ)」

「…ふぇっ⁉︎///」

れ、恋愛対象⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎
つまり、兄弟として、じゃなくてー

私が好きってー///
〜っ///
あたま、まわんないよぉ〜、。
でもー

嬉しいな。ありがとう、さと兄。
でも、兄弟だからー。