「おめでとう、祥。そして残念デシタ」
左手の薬指めがけてスルリとそれは通される。
「ボクと出会ったことを生涯をかけて後悔するといい。トモダチなんかで納得しない面倒なピエロは一生キミのものになるんだ。手放そうものなら殺してやる。覚悟しておけよ」
指の付け根に硬いものが触れた。
イースはうっとりとしながら私に脅迫まがいの言葉を紡いでいく。
「キミのそばにいられるのなら道化だってかまわない」
深紅のペイントに包まれた唇が私の薬指にくちづけた。
それは忠誠という表現なんかじゃまるで物足りないくらいの
重く、深い、執着の誓いのようで───
イースが私の手を離したその瞬間だった



