「このデスゲームアプリは招待されないと入手出来ないアプリで、今から実際に見ていこうと思いま〜す」

　男はスマホをカメラにアップさせて、デスゲームアプリを一瞬だけ見せる。

「だいぶ危険なアプリだそうなので、アプリ画面は見せずに俺の口頭で内容を伝えま〜す」

　男はスマホに視線を落とし、画面をタップし始めた。

「まずは利用規約が長々と書かれてますね〜。面倒臭いからスクロールしてから了承、と」

　指で長いスクロール操作をした男は、了承を押したらしい。すると、男は目を見開いて、驚愕な表情となった。

「え、え⁉︎　なにこれ、本物？」

　さっきの軽口から一転して興奮した様子で画面を食い入るように見ている。

　いったい何があるのだろう？

　しばらくアプリに見入っていた男だが、生放送中だという事を思い出したのか、正気を取り戻して一つ咳払いをした。

「ンンッ、すみません。あまりにも衝撃的な内容で、我を忘れていました。いやー、これはヤバいですよ！」

　男はいまだ興奮が醒めない状態で、こちらに顔を近付けて熱弁する。