シュガーコート



 小動物系のひなたとは真逆で、わたしは背も高い方だし髪も真っ黒のストレートヘア。寝不足の日は目つきだけで熊が逃げるとまで言われている。

 ひなたが自分のクラスに戻るのを見送った後、わたしは盛大なため息をついた。

「これはちょっとキツいなあ」

 わたし――北田(きただ)千花には好きな人がいる。一つ年上の玉之江先輩。

 男子バレー部の部長をしていて、女子バレー部に所属するわたしは以前から交流があった。成績優秀でスポーツ万能、かっこいい憧れの先輩だ。

 たまたまわたしに用があって体育館に顔を出したひなたに先輩を紹介したのは、他の誰でもないわたし。

(中学二年になったばっかりなのに、青春終わっちゃった……)