意識を逸らそうと訊ねると、凪さんは微笑みながら「ここ」と足を止める。お店を見て私は目を見開いて驚いた。そこは凪さんがジュエリーデザイナーとして働いているお店だった。
「凪さんが身に付けるアクセサリーを買うんですか?」
「違うよ。今日は胡桃ちゃんのアクセサリーを買いに来たんだよ」
「……正気ですか?」
「正気だよ」
私は首を横に振る。凪さんがデザインしたアクセサリーは芸能人も身に付けている代物だ。ただの女子高生が手を出していいものじゃない。釣り合わなさすぎる。
「ほら、入って入って」
しかし凪さんは私の拒否を無視して店内へ入って行く。手を繋がれているので、私も引きずられるようにお店の中へ。店内のショーケースには恐ろしいほどの値段のアクセサリーがズラリと並んでいる。
「俺のデザインしたアクセサリー、胡桃ちゃんにつけてほしくて」
そう言い、凪さんは私を椅子に座らせると慣れた手つきでショーケースからアクセサリーを取り出していく。ネックレスにブレスレット、アンクレットにバレッタ……。どれも宝石が入っていて、とても高価だ。
「凪さんが身に付けるアクセサリーを買うんですか?」
「違うよ。今日は胡桃ちゃんのアクセサリーを買いに来たんだよ」
「……正気ですか?」
「正気だよ」
私は首を横に振る。凪さんがデザインしたアクセサリーは芸能人も身に付けている代物だ。ただの女子高生が手を出していいものじゃない。釣り合わなさすぎる。
「ほら、入って入って」
しかし凪さんは私の拒否を無視して店内へ入って行く。手を繋がれているので、私も引きずられるようにお店の中へ。店内のショーケースには恐ろしいほどの値段のアクセサリーがズラリと並んでいる。
「俺のデザインしたアクセサリー、胡桃ちゃんにつけてほしくて」
そう言い、凪さんは私を椅子に座らせると慣れた手つきでショーケースからアクセサリーを取り出していく。ネックレスにブレスレット、アンクレットにバレッタ……。どれも宝石が入っていて、とても高価だ。


