病んだ心をつまびいて




「すっごい嬉しそうにしてたのよ!いろんな人に恥ずかしいところを見られたいって!顔まで赤くしてさぁ!」



そんなわけない。全部嘘。




「新山、こんな気持ちの悪いオンナやめときなよ!アタシなら浮気なんてしないし、新山のためならなんでもする!茜のことは諦めてよ!」

「……」

「あんたがいるのに、茜のやつはいろんな男にシッポ振りまくってるんだよ?新山だって傷ついてるでしょ?!アタシが慰めるよ。カラダだって心だって捧げるから!」




聞きたくないこと、蓋をしていたこと。
おかまいなしに空に放たれていく。



やめて、やめて



叫び出しそうな自らの声を堰き止めたのは、拡散されたアズマさんとの動画の存在だった。



新山くんはすでにあの動画を見ている。


私に対する信頼が急降下したことは明白だ。
……いや、とっくにマイナスを超えているに違いない。



そんな彼が、私の叫びを今さら信じてくれるというのだろうか?


私が新山くんの立場だったら、不信感に苛立ちすらおぼえるとおもう。



ガクガクと足が震えた。

眼球が揺れているのがわかる。