「ねぇ、新山……どうしてアタシじゃダメなの……?あんなアバズレ女のなにがいいの?なんで、なんで……」
華凛の声が震え、みるみるうちに気迫が萎んでいく。
アバズレ女が誰を指しているかなんて考えなくてもわかった。
新山くんに告白でもしたのだろうか。
だとしたら、どんな返事をされたのか、胸が痛くなるほど想像できてしまう。
「アタシ……ほんとうに、ほんとに、新山のこと好きなの。もうずっと前からだよ?新山だけを見てきたのに、それでも、新山は茜を選ぶんだ」
華凛の訴えに、新山くんはなにも答えない。
ただ感情のない双眸に彼女を映しているだけだった。
いたたまれない。ここにいたくない。
「……ごめん、私、ちょっと出るね」
早瀬の腕から逃れようとしたとき
「もういい!新山は騙されてるのよ!」
華凛がスマホの画面を見せつけた。
そこに映っているのは、以前黒板に貼りつけられたこともある、スカートをばらばらにされたときに撮られた、私の下半身の写真だ。
「この黒レースのパンツ、誰だとおもう?茜だよ!こういうのが性癖だから、撮ってほしいって頼まれたの!」
クラスがざわつく。
視線が一気に私に集まり、体中が羞恥で熱くなる。



